かみさまの椅子
「喧しい!見てみこれ!血まみれじゃん!!」
がっしりしたリオンの左肩は皮膚が裂け肉が見える、やはり穴に落ちた時に怪我をしたのだろ、傷は深くかなりグロテスクで 患部一帯が赤黒くなっていた。
「怪我人なら怪我人らしくろ!……無理……すんな……」
怒りから次に泣きそうな顔になる青空にリオンは困惑し言い訳の言葉も言えなくなる。
「悪い」
未だに上に乗る青空の頭を健在な方の腕を上げて撫でる。
「しかし、投げ飛ばす必要なくねぇか」
「だって言っても止まらないし、もう怪我してるから今更変わらないだろうと」
「で、投げ飛ばしたのか、頭打って馬鹿になったらどうすんだよ」
「傷の一つや二つ、ほらもう怪我したら素直に怪我したって言うでしょ?」
「もう痛い思いしたくねぇよ」