かみさまの椅子


「よっしゃ!どっからでもかかってこいや~!!」

「………………退け」



怪我をしていない方の手でランプを持つリオン

その前をやる気満々のどっから調達したのかわからない木の頑丈で長い棒を持つ臨戦態勢の青空。


実に勇ましい姿である

「任せなさい君は私が守」


「お前誰だよ」


はははと高笑いをし腰に手を当て偉そうな青空、それを呆れて見るリオン


じっとしていても埒が開かないので出口を探す事にする二人、警戒しながら先を進むリオンと青空、いつの間にか青空の前で先を行くリオン、ランプの灯りに照らされた遺跡の中は壁を蔦が伝う、薄暗いが不思議とじめじめしなかった。



寧ろ穏やかで清々しいく感じる。


「ねぇ」

青空の先を行くリオンの背中に青空はポツリと声を掛ける。



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