かみさまの椅子
ぐしゃぐしゃになった髪を直しながら青空は静かに話し始めた。
「昔さ」
「ん?」
「本当に私がまだ小さい頃に爺ちゃんの道場に道場破りが来たのよ」
「道場破り?」
「あぁ、えーと違う流派の武道家が勝負しに来る事」
自分なりに分かりやすく説明し先に話を進める。
「道場破りが来たけどうちの爺ちゃんが返り討ちにしてね、本当瞬殺だったんだ、けどねそいつ根性が悪くて見学してた私を人質にしたのよ、勝ちたかったんだろうけどさ人質とるなんて武道家として腐ってる」
昔を思い出しながら語る青空、リオンは耳だけ傾け先を見る 、話の先が見えない が一切口を挟まないリオン。