かみさまの椅子
手を伸ばしふかふかの顔を撫でてあげると気持ちよさそうに目を細めるそれに青空は次第に愛着が湧き始める。
どうにか逃げ出そうとするリオンとは逆に顔を撫でたり顎の下を掻いてあげたりと遊ぶ青空だが
「おっ?どした?」
急にぶるると顔を振るい青空は首を傾げるがそれはぱっくりと口を開け
パクッ
「へっ?」
「はっ?」
その大きな口は青空をお腹辺りまでくわえていた。
「なっ!ふざけんなよ!吐けコラッ!!」
突然食われかける青空の腰を抱え引っ張ろうとするリオンだがひょいっと顔を上げるそれ、食われかけている青空はびっくりしてるのか足をじたばたさせて暴れている。
「クソッ」
リオンが手に持つダガーでその謎の生き物の息の根を止めようと刃を喉に突き刺そうとしたがそれよりも先にぱっくりと再び口を大きく開ける。
「ソラッ!!」
「助けっ」
バックン