かみさまの椅子
機体がさらに傾き、厨房から傾くのに耐えきれずガシャンと何度も瓶が割れる音に床に物が落ちる音が響いてくる。
「すぐ終わる」
突然の出来事に心臓をバクバクいわせ、壊れる音がする度にびくりと震える青空に耳元で何時もの荒っぽい言葉では無く落ち着いた声と喋り方で宥めるように言う。
「お、終わったらちゃんと説明して!」
何時もと違うリオン、何だか変にドキリとし妙な色っぽさを感じた事に戸惑いごまかすように声を張り上げた。
しばらくし、リオンが言った通り荒々しい運転はなくなり傾いていた機体も正常に戻り、けたたましいエンジン音も落ち着いてきた。