かみさまの椅子


怖い


こわい


コワイ



動かない手に最悪の予感がし少女は途端に吐き気が込み上げて来た。


堪えていた涙も恐怖で零れ、早く終わってほしいと強く願うが、終わる気配を見せない戦い。




切に願って居ると先程までピクリともしなかった手か震えた。






もしかしたら死んでないかもしれない、助かるかもしれない。



そう頭を過ぎれば少女は意を決して隙間から這い出て手を握る、明るい所に突然出たせいか目が太陽の光りで眩む。握った手はまだ温くて脈も打っていた。

「大丈夫!?」

手の主を見れば苦しそうな表情をし浅く呼吸を繰り返す服がボロボロになっている男の人だった。


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