かみさまの椅子


「くそあたしの性格はまん丸のまるこちゃんなんだぞ」

「さっきから何ぶつくさいってんだよ」


街道の隅に並んで置いてある大きな樽の上に座り街ゆく人をのんびり眺めていた。


「久しぶりに街に降りたんだから観光したいよなー、何だってソラのお守り何か」


「なにおー!あんた逆でしょ、お守りしてんのは私よ!」


「耳元で叫ぶんじゃねーよ」

「あーお腹空いたーー!!」

「こいつの性格の何処がまるいんだよ」


アルタは自分より年上とは思えない青空をちらりと見て子供の様にお腹空いたと何度も言う姿にため息がだだ漏れになった。



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