かみさまの椅子
「ここら一帯の空軍の管理してるセキュリティーデータのパスワードにジェスー一味の詳細」
マスターがカウンターの下から紙の束を取り出しそれを無言で受け取りペラペラと捲る
「……よく調べてあるな」
「当たり前じゃないか」
「これはもらっとく」
「まいど~♪」
嬉しそうに言うマスター
「……てめぇこれでチャラになったと思うなよ、俺らを売った奴を教えろ」
今まで黙っていた白銀の頭をした奴の斜め後ろに居た妙なイントネーションで話す深緑色の髪をしたバンダナをした男が鋭く睨む
「くだらん事しに来たんやない、さっさと言わんと解体(ばらす)で」
それを聞いてマスターは深くため息を付く
「旦那の所せっかちな奴多いな、いいよ別に教えて自分の身が危なくなる訳じゃないし」