かみさまの椅子
ドカンッ!!
遠くの方から聞こえた爆発音にうなだれていた顔を上げ周りをキョロキョロと見回す青空。
隣に居たアルタは一切気にせずキーをタイピングし視線も一点に集中しているが指を動かしながら口を開いた。
「多分花火だろ」
「花火!?」
夏の風物詩花火の名前を聞きそれだけでテンションが上がる青空。
「この街は花火職人が多く居る街で有名なんだよ、近くの大きな都市で確か大きな祭りがあるからそれに使われる花火でも作ってんだろ、今の時期は追い込みで忙しくで誤って花火が数発爆発するって聞いた」
「いやあなた淡々と言うけど滅茶苦茶あぶないじゃん」
「慣れてんだろ」
「んな簡単に」
アルタの説明が終わりすぐまた先程とは違いダンダンと立て続けに爆発音が響くが確かにアルタの言う通り街の人達は気にせず通り過ぎていく。
「図太い神経してんのね」
「お前の神経よりはか細いと思うぜ」
「なっ!!失敬な!!」