かみさまの椅子


「噂のシュヴァルツ漫才は後でにしてもらおうか、こちらは時間が無いんでね」


にこりとこの場には不釣り合いな笑顔を浮かべたかと思えば、いきなり瞬きする間に腰に付けてあるホルスターから取り出し漆黒の装飾銃の引き金を引いた。



ダンダンダンダン!!



空気が震え銃声が酒場に響く。


弾丸はリオンに向かい一直線に空を走る。


被弾したテーブルや柱はは四方に弾け飛び木片があちこちに飛び散ったり床や壁に突き刺さる。

あらゆる破壊音が連続して弾ける様に響き渡る


パラパラと砂埃が落ちて異様な静寂が包む。



「あぶねぇな、室内で物騒なモンぶっ放すんじゃねぇよ」


「キャァァプテェエンン!!!俺を盾にしないでぇぇぇええーー!!!」



標的にされていたリオンはのそりとフィードの後ろから姿を現し盾にされたフィードは顔を真っ青にして涙目になりながら叫んでいた。

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