かみさまの椅子


『風の流が変わった、飛ばすから気を付けろ』


それだけ言うとブツリと切れすぐに脇に付いていたジェットが轟音を轟かせ煌煌と輝く青色の炎を吹いた。

何が起こるんだ?少女は突然の出来事に困惑した表情を見せるが、それは一瞬で吹き飛んだ。

突風が少女の顔を叩き付け、目も開けられないその風の強さに少女は吹き飛ばされそうだったが、大きくて骨張った手が少女の手首を掴み強い力で引き寄せられ抱きすくめられた。

状態を徐々に下げ床に伏せる状態になる、冷たい風が物凄い勢いで吹き、耳にはゴォォと言う風の音が耳に入って来る。


止む気配がない風に少女は突風が吹いている訳ではなく少女達が乗っている飛行機が高速で移動しているのが解った、序でに自身を抱き留めているのは先程ナイフから守ろうとしたキャプテンと呼ばれる男だと言う事も。



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