かみさまの椅子
青空が落ち込んでいる頃シュヴァルツバルトは一つの街の上空を通り過ぎて行った。
その街の名は
『ウィーンデリス』
特にこれと言って特産物も無く、街の中心に古くからある野外劇場が観光名所として有名なありふれた街の一つ
その街からシュヴァルツバルトが通り過ぎるのを一番背の高い建物の屋根から目を凝して見て居る一人の少年が居た。
「だっ団長ーーー!!!」
目を見開き慌てて屋根から飛び降りて何度も団長と近所迷惑も考えずに叫び、屋根伝いに走ってたどり着いた先は広々とした街外れに停めてある一つの飛空挺だった。