かみさまの椅子
「ここは『ウィスタリア』儂が今管理しとる世界じゃ、お嬢ちゃんには儂の跡を継いでもらいたいのじゃ」
「………………」
はて私の頭はおかしくなったのか、何故私は宙にたっているのだろう?何故私は福引きなんかしたんだろう?何故こんな訳分からない状態に陥って居るのだろう?
空の中におじいちゃんと向かい直立して立って居る少女はさっきから連続して起る非科学的状況に理解が追い付かず訳も分からず泣きたくなった。
「帰る」
「じゃから無理じゃよ、お嬢ちゃんが儂の跡を継いで貰わんとこの世界は停止して滅んでいってしまう、帰りたいのは分かるがのう」
急に静かになった少女の言葉に眉をハの字にして苦笑いを浮かべて言うが、そんな事で納得するはずも無く。
「帰る帰る帰る帰る!!帰ってハーゲン●ッツ食べながら昼間ビデオに録った昼ドラ見るんだから!!」
「ハーゲン●ッツなら儂が美味しく食べるから安心せい」
猛烈に駄々をこね反抗する。