かみさまの椅子
パクッと一口
口の中で一瞬にして潮の風味が広がり、青空はふにゃと顔が緩む。
「まいう~」
口の中でシャリシャリと言わせながら溶けていき、甘くて塩のしょっぱさがさっきまでの疲れを癒していく。
「はわ~幸せ~」
ジェラート片手に至福の時に浸る青空を尻目に横ではリオンがそのジェラート代を支払っていた。
「お前俺にも食わせろよ」
と青空が持っているジェラートにガブリとかぶりつく
「えっ?嘘でしょ!」
青空の驚きの声も言い終わる前にリオンは顔を上げる。
「ご馳走さーん」
「あああぁぁーーー!」
ニヤリと笑うリオン、ジェラートを見れば半分以上がリオンの口の中に入ってしまい非常に寂しい状態になってしまった。
「ちょっ!吐け!アイス返せ!!」
「あー美味かった」
「ちょっとぉぉぉ!!!!」