かみさまの椅子
リオンをガクンガクン揺らす青空だが知らん振りをするリオン。
「離せよ!!!」
「「ん?」」
突然聞こえた聞き覚えのある声に二人して動きが止る、ぐりんと首を曲げて声のする方を見れば小柄な見知った可愛らしい少年アルタが見た目物騒な男達に囲まれ一人に腕を掴まれていた。
「ちょっ、あれまずくない?」
グイッとリオンの袖を引っ張るがリオンの目が細まり険しい表情になる。
「アイツ」
「あーもう!!」
「ちょっ!待てよ!!」
「待つか馬鹿!!キムタクかあんたは!!!ネタが古いわ!!!」
「意味分かんねーよ!!」
中々動かないリオンにイライラし、居ても立ってもいられなくなり青空は集団に向かって猛ダッシュしていた。