捨てられたプリクラ帳 ―復讐―
Epilogue
言葉を失った。





彼女のズタボロにされた
プリクラ帳を見て、
何も感情が込みあげて来ないわけない....





その日は
雪がゆっくり綺麗に降っていた。
深々と降り積もっていた。





朝、冬なんだあって実感して、
朋子と出会ってこれで4年なんだなあって感動して....





朋子に会いに行こうって、
とっさに思ったの。





なのに、なんで?





言葉も出ないまま、
震える手でそのチェック柄の、
自分とお揃いのプリクラ帳を拾った。





あたしの顔は赤いマーカーで
潰されていた。





信じられなくて、息も出来なかった───

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