捨てられたプリクラ帳 ―復讐―
「そうだね。」



咲月も私の顔を見て、ふんわりと笑った。



私たちの学校は、
世間から見ればお坊ちゃま、お嬢様学校だ。



別に名門校というわけではないが、
それなりに勉強は難しいし、
勉強の進みだって公立に比べれば
ずっと速いらしい。



4年生の夏からずっと受験勉強に
励んでいた私の親友は、
その時から咲月だった。



咲月は公立に行く気だったのだが、



「あたしも朋子と一緒の学校に行きたい。」



と、嬉しい言葉を言ってくれ、
小学6年生の夏から、
受験勉強を控え始めた。



受験勉強を小6の夏から始めたのに
私たちの学校に受かったのは、
塾の先生も私の親も、私自身も
みんな驚いていた。



やはり咲月の元が良かったんだ。
こう思いながら入学した中学校。



そして1年経ち、今私たちは中学2年生。
今は冬なので、もうすぐで中学3年生....



この頃、私は学校の勉強について
いけなくなって来て、焦っていた。



ストレスも溜まり、
何事も楽にこなす咲月を見てイライラとした....

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