捨てられたプリクラ帳 ―復讐―
今日の生徒会の話し合いは、
年間行事の会計についてだった。



それが終わった頃には、
みんなが登校している時間に
なっていたので、咲月は心の中で
にやけながら、教室に向かった。



....人だかりが出来ていた。



教室の前に。



「どうしたの?」



違うクラスの子が咲月の教室を
覗き込んでいる。



その子の肩に手を置き、
咲月は聞いた。



「あ....咲月ちゃん。」



顔を赤くしたその子は、
咲月の質問に答えてくれた。






「朋子ちゃんが泣いてるの。」





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