捨てられたプリクラ帳 ―復讐―
「え──────....?」



頭が真っ白になり、
色々な想像が頭の中を駆け巡る。



どうして....どうして泣いているの?



私が犯人だって気が付いたの?



だれか、私が朋子のロッカーに
手紙入れたところ、見ていたとか....?



「どうして?」



なんて、怖くて聞けなかった。



人混みをかき分けて教室に入る。



朋子が机に突っ伏して肩を小刻みに震わせていた。
それをクラスのみんなが囲んでいる。



朋子が注目されることなんて
滅多になかったのに。



「あ、咲月!」



クラスの女子に腕を掴まれ、
教室の端っこに連れて行かれた。



まあまあ仲の良い子だった。



何を言われるか、とてもドキドキして
相手の顔なんて直視出来なかった....
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