捨てられたプリクラ帳 ―復讐―
そして






お馴染みのプリクラ機が見えた。






何故こんなものを作ったのだろう?
私は、ふと思った。



「朋子....」



咲月が私のブレザーの袖を引っ張る。
プリクラ機を見ながら眉を潜めている。



「なんで?ここに....」



お願い、と私は言葉を遮った。



「一緒に撮ろう。お願い!
 ....あ、私がお金払うから。」



咲月にされたことは許せないけど....
先にやったのは私。
やっぱり私がいけないんだ。



咲月の手首を掴み、
ずんずん奥へと進んで行った。



「ここが良い。」



咲月がそう言った時は、
私はとても驚き、そして、うん....と頷いた。
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