捨てられたプリクラ帳 ―復讐―
何を言いだすのかと思って
私は咲月を見る。



「で、それがまるで
 イエス様が朋子を復讐しなさいって
 言っているように思えたんだ。」



私なら絶対にそんな風には受け取ることが出来ない。



真の信者の咲月。



そうだ、わかった。
私は何をやっても中途半端だったんだ。



「今考えてみるとイエス様が
 そんなこと言ってるはずないのにね。



 相手を許しなさいって言ってたに違いないのに....」



私はさっき言った通り、
咲月に嫉妬していたの。



と私が告白した瞬間、
咲月が叫び声をあげた。



「あーっ
 いつの間に3枚も撮られてるじゃん!



 あ、あたしこれが良い。
 朋子も早く選んで!」



言われるままに、私はタッチパネルに触れ、選択する。



「もう仲直り!
 ほら、指きりげんまん。」



お互いの小指と小指が触れ合った瞬間
シャッターが降りた。
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