ヒミツの生徒会

今日こそは遅刻すまい。

学校へ行きたくない気持ちもあるが、昨晩の脅迫メールを受けとった後に休む気にはなれない。


「ね、なんか今日顔色悪いよ」
「あ、みーちゃん、おはよ」

「おはよう。なんかお疲れのところ悪いけど、誰か来てるよ?」

美里が指さす教室の出入り口を見れば、自分より大分小さな男の子。

琴音自身、身長は低い方であるが、それよりも小さく、150センチも無い。

おまけに女顔の童顔である。

「あれ、ボクどうしたの。中学校は通りの向かいだよ」

なぜ自分が指名されたのかもわからないまま、琴音は男の子に近づいた。

「一年、朝妻葵(あさづま あおい)!
隣のクラスだよ」

苛立った声すら声変わりしてる? というほど甲高く可愛らしい声。
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