innocence


「俺はいつも自然に閉じてるのに、たまにうっすら目開けてみたら皐月この至近距離で俺の顔じーっと見てるし。俺恥ずかしくて死にそうになるんだぞ!」


彼はかなり照れ屋だ。


さっきからずっと顔が真っ赤。

あたしそんなに恥ずかしいことしてるんだろうかとつい考えてしまう。



「じゃあいっそのこと紘くんも目開けとくとか! それなら一方的に見られてる感じしないしお互い様じゃない?」



そんな状況、考えただけで濡れる。


ただでさえキスは緊張するのに、彼にずっと見つめられたままだったらあたしの心臓は壊れるかもしれない。



でも、壊れちゃってもいいかな、なんて思ってみたりする。


あたしはあたしがよくわからない。


< 6 / 6 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop