題名のない恋物語
「うざっ」
あたしはそれだけをいって持っているお菓子に手を出した
―バス出発
また長い高速道路を走る
「さっき超喋ってたじゃーん」
あたしは直美をからかう
「やめてよー。でもなんか安心した♪」
「んじゃよかった、よかった」
「うん♪」
直美には幸せになってほしい
ただそれを願っていた
「てかさぁ、翔いるじゃん!あいつうざい!」
「なにいきなり?!」
あたしはさっきあったことを話した
「ふぅーん。好きなの?」
「んなやつ好きな訳ないじゃん」