茶の人生
俺はどうして生まれてきたの?







小さい頃に母ちゃんに問いかけた。







『それはね、凌。お前が人を愛するために生まれてきたんだよ。人間は誰も同じ人間を愛す。
凌、みんなに愛してもらいたいなら、まず自分がみんなを愛せ。信じてほしいならまず自分が信じろ。凌、アタシはお前に愛されたいからお前を愛すよ。』







小さい頃は意味がわからなかった。







だけど、今なら胸に響くよ。







俺は気づくのが遅かったんだ。







俺は人にあたってばっかりだった。







人を愛す気持ちなんかわからなかった。







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