茶の人生

不法侵入

母ちゃんが亡くなってから、3日がたった。







明るい日差し降り注ぐ暖かい日。







一台の大きな車が家の前に止まった。







車から一人の女性と、
ボディガードが降りてきた。







そのとたん…







『ゥ~ヷンヷンヷン!!!』







めったに吠えないマイケルが急に吠えだした。







「マイケル?どうした?」







体を撫でて、落ち着かせようとするが、様子は変わらない。







窓を見ると、さっきまで明るかった空は灰色になり、さっきとは全く違った天気だった。







外のカラス達もカーカーカーと一斉にうるさく鳴き出した。







すると、家の呼び鈴が鳴った。







今思えば、ここから地獄ははじまっていたんだ…







< 36 / 66 >

この作品をシェア

pagetop