天然100%
仲なおりの土曜日
しかし、
西根さんは待ち合わせの場所に来なかった。
家に帰ると、携帯に留守電が入っていた。
「ごめん…ちょっと道に迷っちゃって…
あのね…?……やっぱり、突然だけど…別に誰でも良かったてわけじゃないんだよ!?
アラキくんのこと…本当にす…」
そこからは聞き取れなかった。
汽笛のような音でかき消されていた。
何故、沈黙の間にさざなみのような音が聞こえるのだろう。