星の旋律、砂の音色

「じゃあね」

「また連絡するから」

「次いつ会える?」

「会いたい時に会おう」



そう言っておでこにキス。

ふっと幸せな笑みがこぼれる。



こんな時間がずっと続けばいいのに。



悠は一人暮らししながら、漫画を描いてる。

ただ漫画だけでは食べていけないから

今はバイトをしながら絵を描いてるんだ。



アシスタントで出る時は、

一週間以上帰って来ないのも普通。

だけど、一生懸命夢に向かって走ってる。





夢…かぁ…。





重たいため息が自然と漏れ出る。

ダメ、考えちゃダメ。

もう、振り返らないんだ。



もう、終わったことんなんだから。


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