星の旋律、砂の音色
「だったらいいでしょ?」
「ん~、あかりのご両親がOKならね」
悠は腰に手を回して私を抱きしめる。
顔が首筋に近づいてきて息がかかる。
「…悠は、反対なの?」
「ん~?いや、反対ではないよ」
悠は自分の発言をごまかすように、
私の耳に息を吹きかけたり、
首筋に唇を這わせたりする。
「…んっ…だ、だめだよ…」
「ん~?」
「さ、沢田さんが、いるんだから」
私は離れない悠から逃れようと、
悠の腕の中でもがいた。
その様子が面白かったのか、
悠が突然、笑い出した。
「ごめんごめん、いや~かわいいなぁ」
「もう!冗談でしないでよ!」
優しく私の髪を撫でながら悠が言った。