星の旋律、砂の音色
「あかりがこんなにも可愛いから、
バイトなんかしたら他の男と接する機会が
増えちゃったりなんかしたらヤだなぁってさ」
悠がいたずらっ子のように舌を出す。
そっか。
だからあんまり乗り気じゃなかったんだ。
今度は私から悠を抱きしめる。
「そんな心配しなくたって、
私は悠しか見えてないのに」
「…ほんとに?」
「ほんとだよ。信じない?」
「ううん、信じる」
私たちは、笑いあって、キスをした。
悠のバイト先で、
しかも同じバイト仲間が隣で働いてるのに、
こうやってキスするのってドキドキする。
本当は一緒のバイトがしたいけど、
募集してないっていうし、沢田さんいるし、
親から許可貰えるか分からないから。
そう心の中で、悠に伝えた。