星の旋律、砂の音色

小学校について、まずは職員室へ。



「田崎先生~!」

「星野さん、元気だったぁ?ありがとうね」



先生、ちょっと老けちゃったけど、

全然優しいところ変わってない。

思わずこっちも笑顔になっちゃうんだよね。



「さあ、みんなもう応接室にいるから、
案内するわね。仲良くしてね」



ふふ、仲良くしてね、だって。

もう私達は小学生ではないんだけど。

でも、先生の中で生徒には変わりないんだ。

何か、恥ずかしくって嬉しい感じ。



「麻衣はこの学校の出身じゃないから
何か新しい気持ちになるんじゃない?」

「うん、うちの学校とはちょっと違うねぇ」



過去の校長先生の写真を見て、

くすくす笑いながら応接室まで

田崎先生の後ろついていく。



「ここですよ。私は資料を持ってくるから、
もうちょっとこの部屋で待っててね」



そう言って先生は職員室に戻っていった。


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