星の旋律、砂の音色

ガチャ…


応接室のドアを開いて入っていくと

真っ先に卓也が目に飛び込んできた。



「卓也ぁ~!良かった、知り合いいて」

「お、来たな。お嬢!」

「お嬢って言うな!」



ベシッと卓也の頭を叩くと、

卓也の隣に座ってる男の子と目が合った。

男の子はニコッと笑うと立ち上がった。



「あ~紹介するよ、俺の中学の同級ね」



卓也が紹介するより早く、

彼はすっと私の前に手を出した。





「オレ、砂野大介!よろしくな!」





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