星の旋律、砂の音色
「お母さん、先に帰ってるからね。
今夜は家でご飯食べるのよ、お祝いするから」
そう言ってお母さんが帰っていく。
新しい学び舎での新しいクラス。
新しい同級生に、新しい校舎。
高校まで学校が大好きだったはずなのに…。
携帯がブルルと動いた。
あ!
「悠!終わった終わった~!」
『そっか、じゃあ会える?』
「うん!今から移動するね!」
こんな憂鬱な気持ちでも
一つだけ自分が笑っていられる時間。
それが、悠との時間。