星の旋律、砂の音色

「お母さん、先に帰ってるからね。
今夜は家でご飯食べるのよ、お祝いするから」

そう言ってお母さんが帰っていく。



新しい学び舎での新しいクラス。

新しい同級生に、新しい校舎。

高校まで学校が大好きだったはずなのに…。



携帯がブルルと動いた。

あ!



「悠!終わった終わった~!」

『そっか、じゃあ会える?』

「うん!今から移動するね!」



こんな憂鬱な気持ちでも

一つだけ自分が笑っていられる時間。



それが、悠との時間。





< 5 / 50 >

この作品をシェア

pagetop