星の旋律、砂の音色
いつもの場所で待ち合わせ。
携帯を握り締めて悠の到着を待つ。
「か~のじょ、誰待ち?」
「俺らと一緒カラオケいかね?」
ウザいチャラ男が声をかけてくる。
興味ないから無視して携帯に目を落とす。
「何ナニ~?無視しないでよぉ」
「暇なんでしょ?行こうぜ~」
馴れ馴れしく触れてくる手が気持ち悪い。
しかめっ面して振り払う。
「それはないんじゃないの?」
「誘ってやってんだからさぁ」
「やめてくださいっ」
「俺のに、何か用?」
突然、背後から声が振ってきた。