星の旋律、砂の音色
「それにしても、悠ってばらしくな~い」
「な、なんだよぉ~助けてやったんだろぉ!」
「だって、いつもはあんな顔しないのに。
お前ら、何?…だってぇ!」
「こら、あかり!」
悠と手をつないで歩き出す。
悠は普段とても穏やかで優しい人。
ケンカなんて出来ないし、大人しい感じ。
でも、弱いものはほっとけない人。
私が泣いてる時もいつもそばにいてくれた。
「これからどうする?ホテル行くかぁ?」
「も~悠いつもそればっかぁ」
そしてちょっとエッチ。
結婚を意識してて、いつも子共の話してる。
悠には歳の離れた兄弟がいるから、
余計に子どもが好きみたい。
「いいじゃん、子ども欲しいもん」
「順番が逆でしょ?結婚は?」
「別に出来ちゃった婚でもいいじゃん」
「それは私の親が許さないってばぁ」
何て言いながら、向かう先は一つ。
私も結局、悠のそんなところを好んでる。
どんな時も前向きな話をしてくれるから、
私は余計なことを考えずに隣にいられる。
そう、私は悠の隣に居ればいいんだ。