スカイ・フラワー
片付けを終えた装飾係一同は、最後まで残る事になって自分達しか居ないで解散することにした。
「おっしゃあぁ!みんな帰りますかいっ!!」
山地はバッグを振り回しながら教室を出ると、電気を消した。
校門前で、田中と別れた。そして、山地と橘のトークバトルが白熱するなか相田が抜け、そして、駅前の道でその二人と別れた。
また、いつもの三人になり俺は文化祭の話しで盛り上がる二人の後ろを歩く。
目の前には夕日に照らされ茜色になった空と、そこに浮かぶ入道雲がハッキリと見えた。
その下を二人の女の子が歩いている。どちらも、笑い声と共に夕焼けに染まる。
見慣れた風景なのに、全く飽きない美しさを持っていた。
何故か、絵になるなと感心してしまう自分がいた。
こうして二人の背中を見ていると、まだ夏が終わっていないような気がする。
もう九月に入った。学校も始まる……。
山地や高円寺、長月と過ごした日々がこいしくなる。
ふと、何気なく後ろを向いた。
一人の影が走ってきた。近くなるにつれ、シルエットは大きくなった。
それは山地だった。息を切らせて、俺の目の前で膝に手をついた。
「おっしゃあぁ!みんな帰りますかいっ!!」
山地はバッグを振り回しながら教室を出ると、電気を消した。
校門前で、田中と別れた。そして、山地と橘のトークバトルが白熱するなか相田が抜け、そして、駅前の道でその二人と別れた。
また、いつもの三人になり俺は文化祭の話しで盛り上がる二人の後ろを歩く。
目の前には夕日に照らされ茜色になった空と、そこに浮かぶ入道雲がハッキリと見えた。
その下を二人の女の子が歩いている。どちらも、笑い声と共に夕焼けに染まる。
見慣れた風景なのに、全く飽きない美しさを持っていた。
何故か、絵になるなと感心してしまう自分がいた。
こうして二人の背中を見ていると、まだ夏が終わっていないような気がする。
もう九月に入った。学校も始まる……。
山地や高円寺、長月と過ごした日々がこいしくなる。
ふと、何気なく後ろを向いた。
一人の影が走ってきた。近くなるにつれ、シルエットは大きくなった。
それは山地だった。息を切らせて、俺の目の前で膝に手をついた。