スカイ・フラワー
「どこ見てるの?」
声の主は、長月 夏葉(ながつき なつは)。
「校庭」
「あそ。はい。掃除」
そう言って俺に箒を突き付けた。
「わざわざ持ってきたのかよ」
「昨日、サボったでしょ?」
「途中までやっただろ」
「サボりはサボりよ」
俺は長月が苦手かもしれない。なんだかんだうるさいし。
お節介な性格なのは確かだ。
「……」
「あと、ゴミ捨てもね」
「ちょっと待てよ。そこはジャンケンとかだろ」
「ダーメっ!昨日サボった罪滅ぼしなんだから」
「…しょうがないな」
俺が観念したのを察すると長月は他で掃除する女子の輪に戻っていった。
「山地ぃ。ゴミ捨て付き合ってー」
「おっ!グッドタイミング!いくいくぅ」
案外、潔く引き受けてくれたのは俺と特に仲が良い山地 幹也(やまち みきや)。
「サンキュ」
「おう!早くいこーぜ」
何故か山地は既にバッグを背負っている。
不思議に思っていると突然、女子がかん高い声をあげた。
「キャッ!!」
その女子は、長月といつも一緒にいる高円寺 千広(こうえんじ ちひろ)だった。
高円寺は、長月にしがみついている。
「ご、ゴミ箱の下に…ゴキブリっ…」
「えっ!有り得ないわよ!もう」
すると、長月はゴミ箱から俺へと視線を変えた。
その目は訴えていた。こういうのは男の仕事でしょ!サボり君!…ってね。
しかし、今度は俺の隣りの山地が何かを思い出したように声を上げた。
「あっ!!」
「何だよ」
「俺、秘密兵器もってるっ」
声の主は、長月 夏葉(ながつき なつは)。
「校庭」
「あそ。はい。掃除」
そう言って俺に箒を突き付けた。
「わざわざ持ってきたのかよ」
「昨日、サボったでしょ?」
「途中までやっただろ」
「サボりはサボりよ」
俺は長月が苦手かもしれない。なんだかんだうるさいし。
お節介な性格なのは確かだ。
「……」
「あと、ゴミ捨てもね」
「ちょっと待てよ。そこはジャンケンとかだろ」
「ダーメっ!昨日サボった罪滅ぼしなんだから」
「…しょうがないな」
俺が観念したのを察すると長月は他で掃除する女子の輪に戻っていった。
「山地ぃ。ゴミ捨て付き合ってー」
「おっ!グッドタイミング!いくいくぅ」
案外、潔く引き受けてくれたのは俺と特に仲が良い山地 幹也(やまち みきや)。
「サンキュ」
「おう!早くいこーぜ」
何故か山地は既にバッグを背負っている。
不思議に思っていると突然、女子がかん高い声をあげた。
「キャッ!!」
その女子は、長月といつも一緒にいる高円寺 千広(こうえんじ ちひろ)だった。
高円寺は、長月にしがみついている。
「ご、ゴミ箱の下に…ゴキブリっ…」
「えっ!有り得ないわよ!もう」
すると、長月はゴミ箱から俺へと視線を変えた。
その目は訴えていた。こういうのは男の仕事でしょ!サボり君!…ってね。
しかし、今度は俺の隣りの山地が何かを思い出したように声を上げた。
「あっ!!」
「何だよ」
「俺、秘密兵器もってるっ」