スカイ・フラワー
午後二時。
「じゃ、いこー!」
俺達は歩き出した。まずは、商店街をブラブラする。
「ねぇ!花火安いよー」
山地は雑貨屋に売っている単品花火を見て俺を呼んだ。
「お前懲りないな。あんだけありゃ足りんだろ」
「じゃ、これは帰った時用にしよーよ」
「一人でやってろ」
「お前はまだ知らないんだぁ!花火をなめんなーーーっ!」
(意味わかんねぇーよっっ!!)
「…てめぇは花火の何を知ってんだよ。それに金無くなんぞ」
「はっ……!そうだ…お祭に取っておかないと!」
山地は花火売り場から離れると、高円寺を探して居なくなった。
俺は別に買う物も無いので、適当に腕輪の陳列された売り場に向かった。
そこには長月が居た。
「高円寺と一緒じゃねーのか」
「うん。千広は二階の家庭雑貨みてるわ」
「ふーん」
暫く沈黙は続いた。
長月はその沈黙を破るように口を開いた。
「ねぇ」
「ん?」
「三枝っていつも窓の外見てるよね。女の子とかに興味ないの?」
「はぁ?何だよいきなり」
「だって高一の時から山地君といる時じゃないと喋らなかったじゃん」
「俺だって話す事くらいありますー。でも、女子とは話す事あんまねーしな。俺ってこういう人間だし、女子だって俺なんかに構う暇ねーだろ。俺だってどうでもいいしな」
「やっぱりね…」
「うわー。ショックだわ。長月に言われんの」
「じゃあ、彼女もいないんだぁ~♪」
(どう…。なるべくふざけ気味に言ってみたけど…)
「…お前、今日変だな」
「え?」
「長月、変だよ今日。いつもはこんなん俺に聞かねーだろ。バカに明るくしてるし」
「気のせいでしょ?」
(なかなか鋭いわね)
「ま、どーでもいいけど。彼女なんかいたら今日ココにいねーし」
香は言い終わると、夏葉の返事も聞かずに二階へ上がっていった。
「ってことは…やっぱりいないんだ…」
「じゃ、いこー!」
俺達は歩き出した。まずは、商店街をブラブラする。
「ねぇ!花火安いよー」
山地は雑貨屋に売っている単品花火を見て俺を呼んだ。
「お前懲りないな。あんだけありゃ足りんだろ」
「じゃ、これは帰った時用にしよーよ」
「一人でやってろ」
「お前はまだ知らないんだぁ!花火をなめんなーーーっ!」
(意味わかんねぇーよっっ!!)
「…てめぇは花火の何を知ってんだよ。それに金無くなんぞ」
「はっ……!そうだ…お祭に取っておかないと!」
山地は花火売り場から離れると、高円寺を探して居なくなった。
俺は別に買う物も無いので、適当に腕輪の陳列された売り場に向かった。
そこには長月が居た。
「高円寺と一緒じゃねーのか」
「うん。千広は二階の家庭雑貨みてるわ」
「ふーん」
暫く沈黙は続いた。
長月はその沈黙を破るように口を開いた。
「ねぇ」
「ん?」
「三枝っていつも窓の外見てるよね。女の子とかに興味ないの?」
「はぁ?何だよいきなり」
「だって高一の時から山地君といる時じゃないと喋らなかったじゃん」
「俺だって話す事くらいありますー。でも、女子とは話す事あんまねーしな。俺ってこういう人間だし、女子だって俺なんかに構う暇ねーだろ。俺だってどうでもいいしな」
「やっぱりね…」
「うわー。ショックだわ。長月に言われんの」
「じゃあ、彼女もいないんだぁ~♪」
(どう…。なるべくふざけ気味に言ってみたけど…)
「…お前、今日変だな」
「え?」
「長月、変だよ今日。いつもはこんなん俺に聞かねーだろ。バカに明るくしてるし」
「気のせいでしょ?」
(なかなか鋭いわね)
「ま、どーでもいいけど。彼女なんかいたら今日ココにいねーし」
香は言い終わると、夏葉の返事も聞かずに二階へ上がっていった。
「ってことは…やっぱりいないんだ…」