スカイ・フラワー
交換し終えると、高円寺はニコッと笑って「ありがとう!」と言って長月の元へ行った。

「三枝ー。そろそろ二人送ろうよ!」

時刻は10時半すぎ。

「そうだな。行くか…長月、携帯どうする?」

「後で千広に教えてもらう!メールするわねっ」

「あぁ」






砂浜から高円寺の別荘までは大して距離はなく、七分くらい歩けば着く距離だ。




別荘の門…

「じゃねー!!」

「じゃあな」

「ばいばーいっ」

「またね!」





次に会うのは文化祭の準備の日だ。

山地はいつ高円寺に想いを告げるんだろうか…。

なんとなく気になる。




部屋に戻ってから、俺は明日の帰り支度を済ませた。



それから暫くして、長月からメールがあった。


―――――――――――
件名:

本文:

よ。長月夏葉だよ~!
今日は花火楽しかったねっ!!\(≧▽≦)丿 by 千広

三枝って案外笑うんだね?ちっとビビったよ(笑)じゃあ、今度は文化祭準備日に!バイバイσ)Д`)ぷに

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「笑っちゃわりーか」

俺は小さく笑うと窓から星空を眺めた。


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