スカイ・フラワー
「ちょっと山地君!ポテトチップスばっかりじゃないっ」

長月も御立腹のようだ。

「いいじゃんっ!私、ポテチ好きだしっ」

「おぉ!やっぱし、高円寺は分かってんなぁ」









……パリパリ……

何だかんだ言って、ポテチをガッついてる俺と長月。以外とポテチが好きだという事に気付いた。

「おい。女の子は食い過ぎ注意だぞ」

「いいのよっ。勉強してカロリー消費ちゃんとしたから」

「便利な体だな」

「食べても太らない理想的な体だと言ってほしいわね」

「誰が言うか」

「まぁまぁ!そんな事よりトランプでもしよーよ!!」

山地は鞄からトランプを取り出して、慣れた手付きでカードを混ぜている。

「何やる?」

「「ババ抜き!!」」

俺と長月が揃って言ったので、山地も高円寺も少し驚いた様子だった。






ーーーーーー………




「もう六時半か。もうおいとまするかな」

俺達は庭で手入れする高円寺のお母さんに挨拶をして門を出た。

高円寺は見送りに来てくれている。

「山地君ちょっと良い?」

「あぁ。先行ってて」

俺と長月は高円寺に呼ばれた山地を置いて、ゆっくりと歩き出した。

「なんだろ?」

「さぁな」





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