スカイ・フラワー
過去ーーーー………
今日も香は図書室で本を読みふけっていた。昼間はだいたい山地と過す香は、放課後だけ図書室で暇を潰していた。
幹也はよく香と居てくれるが、香はそれでも一人になるという事から離れられないでいた。
幹也はそれを知ってか知らずか、こういう時間は必ずあった。
香には都合がよかった。それでも幹也は、居てほしい時に香とツルんでいた。
ガラガラ…。
図書室のドアが静かに開く音と共に、男子と女子の声が聞こえた。
図書室には香とその二人だけしかおらず、香は一番奥の本棚に寄り掛かって推理小説を読んでいた。
男女二人は中央より、ややドア側で何か話し出した。二人とも香には気付かないまま話しを進める。
その話しは、他には誰もいない図書室では声のボリュームは十分に聞ける程であった。
「だから、君の事が好きなんだよ…。付き合ってほしいんだ」
「ですから、その……友達からっていうのは……」
「なんでだよ!僕はこんなに……まさか…誰か付き合ってる奴でもいるの!?」
「い、いませんけど………」
男子は女子に詰め寄った感じで、声は怒鳴り気味になっている。女子は明らかにおびえているだろう。
今日も香は図書室で本を読みふけっていた。昼間はだいたい山地と過す香は、放課後だけ図書室で暇を潰していた。
幹也はよく香と居てくれるが、香はそれでも一人になるという事から離れられないでいた。
幹也はそれを知ってか知らずか、こういう時間は必ずあった。
香には都合がよかった。それでも幹也は、居てほしい時に香とツルんでいた。
ガラガラ…。
図書室のドアが静かに開く音と共に、男子と女子の声が聞こえた。
図書室には香とその二人だけしかおらず、香は一番奥の本棚に寄り掛かって推理小説を読んでいた。
男女二人は中央より、ややドア側で何か話し出した。二人とも香には気付かないまま話しを進める。
その話しは、他には誰もいない図書室では声のボリュームは十分に聞ける程であった。
「だから、君の事が好きなんだよ…。付き合ってほしいんだ」
「ですから、その……友達からっていうのは……」
「なんでだよ!僕はこんなに……まさか…誰か付き合ってる奴でもいるの!?」
「い、いませんけど………」
男子は女子に詰め寄った感じで、声は怒鳴り気味になっている。女子は明らかにおびえているだろう。