スカイ・フラワー
「でも、三枝ちょっと変わったね……」

「……そうか?」

「…うん。初めて逢った時はトゲがあったっていうかさ」

「あぁ。分かるよ…あの時は独りでもやっていけると思ってたから」

「フフッ。今の三枝が一番イイなぁー」

長月は前を向いたまま笑っていた。その横顔にまた俺は見入ってしまう。

「変わるって良い時もあれば、悪い時もある……変わらない事が良いって事もあるよな」

「そうだね…。でも、三枝は変わって良かったね!」

「あぁ…」


変われたのは…長月達の御陰。





俺に必要だったのは人との繋がりだったんだ。

そして……君にこの気持ちを抱く事ができた。







でも……







たった一つ変わらないもの………









俺が皆と過ごしたこの夏は………










俺の中で変わる事のない………








永遠の青春だから……






俺は一生…この夏を忘れない








忘れられないーーーーーーー。






< 99 / 104 >

この作品をシェア

pagetop