恋愛感情


案の定、あたしが男にチカラで勝てる訳もなく。


「なぁー…ヤろーぜ?」


身体を求めてくる…元カレの暁翼(アカツキツバサ)
髪の毛は…グレーにシルバーのメッシュが入っている。



「や…っだって言ってるでしょ!離せってば!!」



いい加減しつこい。



「聞こえてるんでしょ?!離して…んっ…」


急に塞がれる唇。


「ぁ…っゃ…ん…っ」


少し激しいキスをして唇を離した。


「…にすんの!!」


「あー…やっぱ由梨のキス、まじ最高。」


「早く離してってば!!」


「なー…寄り戻そうぜ?」


「うるっさい!!さっさと離せつってんのが聞こえないの?!」


「…あー、もううっせーなぁ…。もうホテル行くぞ、ホテル。」


「は?!嫌なんだけど!!あたし彼氏いるんだってば!!」


「…は?」


あー…咄嗟の嘘なんだけど…。


「誰だよ、さっさと別れろよ。俺のモンになれよ!」


グイッ



「…っ!」


急に腕を引っ張られ肩が重くなった。


「ごめんね、由梨。待たせちゃった。こいつ、誰?」


後ろを見たら見知らぬ黒髪に青メッシュの男がいた。

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