恋愛感情

「え…あ…？」


逆にあたしがついていけなくなっちゃった。



「いいから。話あわせて？俺、涼（ﾘｮｳ）」


耳元でコソッといわれた。


ええーい。
こうなったらあわせるしかない！！


背筋の鳥肌は気にしない。


「涼遅いし！！待ってたんだよ？」


「ははっ、ごめんごめん。で、こいつ誰？」


「おめぇこそ誰だよ。由梨に触んじゃねぇよ。」


そう言ってあたしの手を引っ張ってきた。


「俺の女に触れないでくれる？」

笑顔で翼に言う涼…。


「…ちっ」


舌打ちをしてどこかへ行った翼。


「さ、もういいかな？大丈夫？」


「すみません！ありがとうございます…。あの、何かお礼したいんですけど…。」


「お礼？あはは…。んーそうだなぁ…。じゃ、トモダチになって？」


「…へ？」


「お友達っ！俺、3年の清水涼（ｼﾐｽﾞﾘｮｳ）！」


「あ…あたしは…」


「2年生の深海由梨ちゃん…でしょ？」


「え…あ、はい。」


何で知ってるんだろう…。


「実は俺ね、由梨ちゃんと仲良くしたいなってずーっと思ってたんだ！」


「あ、じゃあトモダチからよろしくお願いします！」