*執事サマの甘い誘惑*
2.乱さないでくださイ
「ん…」
まぶしい。
あ、もう朝ですか。
寮の、あたしの部屋の窓から光が差し込む。
なんだか頭がぼーっとする。
「あれ…?」
なんだかいつもと違う。
なんでしょうか、この心のモヤモヤ。
昨日のことをうっすら思い出しながら、ふと横を見る。
「お目覚めですか?結衣サマ」
「わ…っ!!東堂蓮!?」
そうです
こいつが原因だった!
あんな状態をダシにして、あたしを丸め込んだズルい人。
「なんで朝からあたしの部屋にいるのっ」
ベットのすぐ側に立つ、爽やかな笑顔の執事を睨む。
「当たり前のことだろ?俺はお前の執事なんだし」
はぁ…
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