*執事サマの甘い誘惑*




「彩香様、教室までご一緒いたします。」




朝食を終えたあたしたちの後ろから声がかかった。


なんでこんなにグッドタイミングで現れるんだろう。


後ろを振り向くと、綾香の執事、霧秋(キリアキ)さんがいた。


霧秋さんは二年生。


綾香に契約を頼んできたのは彼の方。




「はあーい♪」




もちろん綾香もベタぼれの、なかなかのイケメンさん。




「じゃ、結衣。またあとでねっ」




霧秋さんに明るく応えた綾香は、あたしに軽く手を振って席を立ち上がった。


食堂から出て行く2人を見て、またため息。


あたし、執事見つけられるのかなぁ…






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