先生×自分×男子
「僕が送って行ってもいいよ?」


「遠慮します」



絶対に、乗らないから。何かあったら遅いし。



「じゃあ…木田先生、ありがとうございます。吉田先生、お願いします」




吉田先生の車に乗り込んだ。



「…はぁ」

「溝川さん…宮沢さんの事…好きなのかな?」


真剣な顔して、寂しそうな目で言った先生。


とてつもなく可愛い。


「あの人、女なら誰でもいいんですよ」


女たらし?かな。


「だといいんだけど」


はぁ…とため息をついた。


「先生。自分は軽い男なんてお断りなんですよ」



もちろん、溝川の事だけど。


「…宮沢さん」

泣きそうな顔で、見つめられた。



< 119 / 524 >

この作品をシェア

pagetop