先生×自分×男子
この場合、どうすれば?


先生が自分の手を握り、車を発進させた。


「宮沢さん。僕は…好きだよ…好き過ぎて…たまらないんだ」



ポタッと涙が、ハンドルに落ちた。



先生は、多分…苦しかったのかな?

…先生だけじゃない。

皆が…自分のせいで苦しんでたのかも。


自分は、先生の手を握り返した。


ただ…黙って。

先生と自分は家に着くまで、黙りながら手を握っていた。




「ありがとうございました」


「ううん…宮沢さん、ありがとう」


「…先生…」


自分は、先生を抱きしめた。


そっと抱きしめた。


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