先生×自分×男子
「要、どこ行ったか分かる?」

「屋上に誰かと行ってたよ?」


屋上…
危ないな。急がなきゃ!

階段を上がって、上がって…やっと着いた。

扉を勢いよく開けると、要は唇から血を流して、男を殴っていた。

「要!!」

要の腕を掴んで、男から離した。

これ以上殴ったら…こいつらの思う壷。
「んで、止めんだよ!」

「これ以上やったら、死ぬぞ!」

「いいんだよ!死んで当然だろ!?」

頭に血が上っているのか、いつもと違う…

「要、もういい。もういいから」

要の顔を自分の胸に引き寄せた。

「要。行こう?」

そっと頭を撫でた。髪の毛にも血がついてる。
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