先生×自分×男子
「吉田先生、いいですか?」

「うん。僕で最後?」
「はい」

さっき二人には、返事してきたから先生だけ。

先生と自分は立って小さな窓から空を見上げた。

大好きな空。
今日は、とても綺麗だ。

「…返事、聞かせてくれる?」

「はい」

自分の答え。

きっと、初めて会った時から好きだったのかもね。

それに気づかずにボーッとしていた自分、ちょっとだけ恥ずかしい。


「自分は…歌と空が好きです。ずっとずっと好きで写真撮ったり歌ったりもしました」

先生は、黙って聞いてくれた。

「けど…それは昔の自分。今は…ある人に埋めつくされているんです」

ゆっくりと言った。
先生。自分はね…

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